2025年の始まり

 新年、明けましておめでとうございます。おかげさまで昨年も1年間、無事に駆け抜けることができ、感謝申し上げます。

 これまでの日々の実践の中で、子ども達との関わりや遊びから「こうあるべき」という規範が揺さぶられ、大切にしたいことが見えてきた部分があり、ブログや社内研修、講演会等で言語化することができました。それはひとえに子ども達を始め、ほどきのとっとという場づくりに関わってきてくださった方、応援し続けてくださった方の支えによるところが大きいと思っています。

 そして次の6月でほどきが5年目に突入します。その過程の中で、子ども達が進学や就職等の進路選択において、ほどきの外の世界とどうつながっていくのか、思考を巡らせることがますます増えています。

 例えば、子ども達がほどきで「様々な力をつける」ということは、外の世界にしんどくない形で適応していく上で大事な側面ではあるでしょう。

 しかしそれに最優先の価値づけをするならば、今の能力主義の社会(新自由主義)に加担をすることになり、能力評価や競争等によってしんどい思いをする子どもを構造的に見過ごすことになりかねず、根本にあるしんどさの解消にはつながらないでしょう。ほどきのとっととして、何に価値を置き、どんな社会を作りたいのか、そのために今の社会にどんな問いをどのように投げかけていくのか、についてさらに考えを深め、行動に移していく必要があるだろうと思います。

 今年は新しい試みもいくつか思い浮かべているので、個人的には健康に気を付けつつ、挑戦していく年として、実践に向き合っていきたいと思います。

 では今年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

(りょうた)

去年の秋、ワイナリーのマルシェで、ほどきの活動(主に「学びの場」の型染め)を紹介した時の様子

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