読書会
スタッフ内の研修で、「読書会」というものがあります。
1つの本を題材として、読み進めていく中で思ったことを語り合いながら、ゆっくりと実践を振り返ります。
読書会は、室内でコタツに入りながら読むだけでなく、外にベンチやシートを引っ張り出して、紅茶やお菓子を口にしながら青空の下で読むこともあり、「じっくり」考えることと「まったり」過ごすことが同居する時間です。
これまで福祉や教育、発達などを中心に取り上げてきました。最近は社会学の分野から、「生きづらさからの不登校研究に向けて」という論考を読みました。不登校が個人的リスクと見なされる現代において、それでも共同的に社会を問い直す視点をどう養っていくのかを、歴史的に振り返りながら探究するという主旨でした。
学校に行かないという現象は、制度—非制度、大人—子ども、支援する—支援されるという力関係の中に編み込まれています。だからこそ私が制度を使っていることや大人であること、支援者であることを自覚的に問い返す作業を通してでないと見えてこない子どもの心の動き、そして福祉や学校の在り方があることを改めて気づかされました。
(りょうた)
