福祉の研究

 鳥取県の福祉分野での実践者が中心となって研究発表をする「鳥取県福祉研究学会」に参加させてもらいました。私の研究テーマは、マジョリティの社会的な価値に沿うような支援が多く見られる中で、本当にそれで良いのかどうかを探究していくことです(発表タイトル:自閉スペクトラム症児に対する「適応的支援」の再考~社会的価値創造をもたらす葛藤図式の視点から~)。

 研究に込めた思いは、3つあります。

 ①子どもの行動を変容させようと願うがあまり、子どもから見た視点が抜け落ちてしまっている支援が多い現状に対して、私なりに応答する必要性を感じたのが、最初の動機でした。

 ②またこれまでの発達研究が、社会的価値やその問い直しについて十分に議論が深められていない限界を踏まえて、発達的視点を社会的文脈の中で位置づけ直す試みに挑戦しました。

 ③さらに、ほどきのとっとの理念として「ほどく」を掲げていましたが、曖昧さが多く残る概念だったので、一度、学問の場に載せた上で、「ほどく」の内実を言語化するようにしました。

 今回の研究はまだまだ粗削りなものなので、様々な意見をもらいながら、さらにブラッシュアップしていきたいと思います。研究的な未熟さを感じながらも、研究学会では賞をいただいたり、行政の方や支援者、研究者から新たな意義を見出してもらったり、今後の励みになる出来事が重なりました。ほどきの子ども達からは「遊び人」と思われているようなので、これからもひたすらに遊びを謳歌しながら、その裏で細々と研究を続けていこうと思います。

(りょうた)

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