カエルになったケンくん
好きなことに没頭できる姿って良いですよね。
小学生の男の子のケンくん(仮名)は生き物のカエルが大好きで、いつも「カエル~↑」「カエル~↑」と言ってカエル探しをしています。
今日も田んぼのあぜ道を歩いて必死にカエルを探します。
スタッフが石の下にカエルがいるかもしれないと思い、水を手でバシャバシャと叩くと、ケンくんも同じように水をバシャバシャとします。
カエルを見つけるためなら、人の動きもしっかりと盗んでいきます。
そしてついにケンくんは側溝にいたカエルを捕まえました!
カエルを両手で持ったまま「カエル~↑」「カエル~↑」と上機嫌で歩きます。
ルールを守れる子ども、相手がどんな気持ちなのかを理解して行動できる子どもが模範とされることが多いです。
それはたぶん集団生活が全く乱れないこと、将来社会で生きる上で必要になるという理由がくっついてくると想定されます。
まあわからなくもないですが・・・そういう模範的な子どもが掲げられるほど、子どもがしんどくなる現状もあるんですよね。
もう少し言うと、相手や周りの様子を伺う強い雰囲気にのまれて、自分をどんどん抑え込んでしまってしんどくなるんだろうなあと思います。
好きなことに向かえることは、自分が自分であって良しと思える源ではないでしょうか。
周りと異なって生きることを受け止める社会の柔らかさをもっと生み出していきたいですね。
(補足:「好きなことをする=わがまま」だからダメという単純な話でもないんですよね。この辺りはほどきのとっとが向き合っている葛藤でもあるので、近々別のブログでまとめたいと思っています。)
そういう意味で、ケンくんの「カエル~!↑」は自分を充実させている気持ちを表しているようでこちらまで元気をもらいます。
ケンくんが上機嫌で歩いていると、近くの川に目が釘付けになりました。
すると両手でカエルを持ったまま、「カエル~」と言ってそのまま川にダイブしようとしました。
私は慌てて
「自分がカエルになってもうとるやんけ!!!」
と思いながらなんとか止めました。
カエル愛を突き詰めた結果、危険を顧みず自分がカエルになってしまうという没頭さ。すごい。
好きなことをするためには、心も身体も安全確保をすることが大事ですね。。。
(りょうた)