学生ボランティア
最近、教育大学の学生さんがボランティアに来てくれています。
初めてほどきで過ごした日に、学生さんから「どうやって関わるべきかわからなかった」という感想を伝えてくれました。
そのモヤモヤ感を大切にしたいなあと思い、まずはモヤモヤを出してもらうことにしました。
するとさっそくその日のうちに文章にしてくれました。
本人の許可を得て、以下に文章を載せます。
今日はその場しのぎで子供と関わってしまった。ただ遊ぶだけになってしまい、これでよかったのだろうかというモヤモヤを感じた。
私は昔から周りの目や周囲の評価を気にしてこうするべき、こうしたら良いといった正解にこだわって生きてきたように思う。ところが今日はこうするべき、こうしたら良いという正解がわからず時間だけが過ぎてしまった。それで私は自己評価しようにもできなくてモヤモヤしたのだと思う。この子たちはどんな思いでここに通ってきているのだろう。
この子たちの親はどんな思いでここに通わせているのだろう。
いずれ社会に出るこの子たちに今何が必要なのだろう。
私はこのわずかな時間に何の役に立てるのだろう。今日ここに来て子供たちと接することによって、私の中にたくさんの疑問が生まれた。モヤモヤの解決方法は結局、私が実際に子供たちと接しながら見つけていくしかないと思う。まずは子供たちとじっくり向き合って、信頼関係を築くこと。そして、その子供たちに対して自分に何ができるのか日々模索しながら自分なりの正解を探し続けること。
正解がわからないことに挑むことはもちろん不安だし簡単なことではないと思うが、今回の機会に逃げずに挑戦してみることで、また何か違う新しい自分の一面に気づけるかもしれない。
率直な思いが出ているなあと感じます。
確かにこの「ただ遊ぶ」というところの整理は、ほどきのとっとでも向き合っていく必要があるなあと改めて気づかされました。またブログでまとめたいところですが、個人的に思うのは「ただ遊ぶ」なんだけど「ただ遊ぶ」ではないということです。考える糸口は「遊ぶ」って何なのかを明らかにすることであり、発達や教育(保育)とのつながりを見ていくことだろうと思います。・・・とは言ってみたものの、頭ではなんとなくわかるのですが、実感として腑に落ちている!と即答できるかなあと考えこんでしまいます。ほどきのとっとはまだ始まったばかりです。目の前の子どもの姿やほどきの実践を丁寧に見ていきながらもっと悩んでいきたいですし、そういう意味では学生さんと同じ問いを持てるのかなと思います。
最後にボランティアについて。
ほどきのとっとはいろいろな人が来ることによる学びを大切にしています。
そのためボランティアの人が来ることも大切にしたいです(もっと言うといろいろな人がいるために、誰がボランティアなのかわからないような場にしたいですね)。
特に教育・心理・福祉を学びたい大学生にはぜひ来てもらって、将来の仕事について考える機会にしてほしいです。高校生にも将来のイメージを膨らませるために遊びに来てほしいなあと思っています。
(りょうた)