今日も今日とてストカール日和

 今日もストカールの彼はやってきます。
 (ストカールについては以前のブログ記事「ストレートはストカールに変わる。」をご覧ください。)

 いつものように魚捕りに行くつもりのようです。

 ストカール:「魚捕る!」

 私:「わかった。じゃあ網用意してきて~。」

 網を用意して出発。

 途中で公園に行くと土ならしのトンボを見つけたので、トンボを引っ張ります。

 なかなか魚取りに行かないので私から声をかけました。

 「魚取りに行かんの~?」

 「行かん!魚捕ったら魚が可哀そうだが~!」

 いやいや、いっつも魚捕ってるやん!!!

 急に魚への思いやりを見せつけてくるじゃ~ん。こっちがハッとさせられるわ~。

 すると近所に住む友達が自転車で通りがかりました。

 「近くの川ででっかい鯉がおった!行こうで!!」

 あら、残念。今日のストカールくんは魚への思いやりにより魚捕りはできないんですよ~。

 

 ストカール:「うん!行こ!どこ!?」

 

 さっきの思いやりどこいったんだああぁ~~~!!!

 秘儀:手のひら秒返し

 

 そんなこんなで友達と3人で川へ行きました。

 川で魚を探している時、ストカールくんの靴ひもがほどけてしまいました。

 するとストカールくんは私の方に近づいてきて

 「結んで」

 「はいよ」

 私が靴ひもを結んでいると、ストカールくんが

 「あのつくやつやってあげる」

 と言うのです。

 「あのつくやつ?」

 「あ…、り…、が……………とうのやつやってあげる」

 やってあげるってもうやってますけど(笑)

 でもストカールくんらしいなあ。

 

 子どもの思いは回りくどい形となって表れる。単純に「ありがとう」と言えばいいのに、ストカールくんは「ありがとうのやつをやってあげる」と言う。単純に「ごめんなさい」と言えばいいのに、謝ることを嫌う子は犬の鳴き声で「ワンワンワ~ン」と言う。

 時には「ありがとう」や「ごめんなさい」という言葉が求められる場面はあるかもしれない。けれど遠回りで一見伝わりにくい言葉には、少なくとも子どもの思いが乗っている。「言うのが恥ずかしい。でも言おうかなぁ。」という心の揺れ動きが言葉になる時、回りくどさとして出てくるんだろうなあと思う。これこそストカールですな。

(りょうた)