研究の備忘録
久しぶりに大学に行ってきました。
大学では人と議論をしたり、膨大な文献に触れることによって、実践での困難さを解消しようと思考を巡らせる時とは、また異なる知性の働かせ方をするので、ある種爽快な気分でした。
そうした思いついたことを、研究の備忘録として、書き残させてください。
児童発達支援(児発)や放課後等デイサービス(放デイ)等、子どもを対象とする障がい福祉分野は、事業所の増大に比して、独立した学術・研究団体を組織化するところまでは至っていません。児発はそれでも、早期療育・早期支援との結びつきで「支援」の意味や価値に関する研究が見られ始めたものの、放デイについては、「支援」を真正面から検討した研究は、非常に少ないのが現状です。また支援の量は増えてきた結果として、「支援の質」はどう定義されるか、つまり何をもって「良い支援」と言えるのかという問題提起は盛んにされるものの、学術的議論の不足により、暗中模索な状態です。
質を担保する試みとして、支援計画への「5領域」記載を求められていますが、それが質の向上にどこまで寄与できているのか、そもそも「5領域」が妥当なのか、批判的検討がなされた研究論文は管見の限り見られません。またサービス化の加速により、制度的な基準に沿った運営、利用者のニーズの充足に意識が向くあまり(もちろん両者とも大事であることは前提として)、児発・放デイの「支援」を根本的に考えることが抜け落ちやすい構造にもなっています。
児発・放デイの研究団体を設置するにしても、当然ながら時間がかかることでしょう。障がい福祉に関わる1人としてできることを見据えた時に、目の前の実践に入り込むだけでなく、研究としても「支援」の在り方を(「5領域」も含めて)鋭く問うような論文の執筆によって、この議論を前に進めていく必要がある・・・そんなことを大学構内を歩きながら思った次第です。
(りょうた)


