データから見る不登校の現状とは?
オープンして3週間・・・
ほどきのとっとがオープンして約3週間が経ちました。ありがたいことに通ってくる子ども達の数は,どんどんと増えてきています。子どもの様子としては,当初は緊張や不安を抱えていましたが,少しずつ活動的になり,たくさんの笑顔が見られるようになりました。これから1人1人にとって,ほどきのとっとが安心感のある居場所になってくれたらなあと思います。
一方で,楽しそうな子ども達の背景を見ると,学校でのしんどさを抱えていることがわかります。実はほどきのとっとを利用する子ども達の多くは,学校へ行けない,もしくは行きにくい状態にあります。なんでこんなに不登校(傾向)が多いのでしょうか?これからじっくりと考えていかないといけない課題だなと思います。不登校自体が悪いわけではなく,不登校につながった子どものしんどさに目を向ける必要があるだろうと思います。
なぜ不登校が多いのかの前に,まずは不登校に関する現状を把握しておきたいので,備忘録も兼ねてブログを書きます。
全国と鳥取の不登校
文科省が出している「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」を参照しながら,不登校の現状を追っていきましょう。
まず全国の不登校児童生徒の割合は,
小学校 0.83%(120人に1人),
中学校 3.94%(25人に1人)(令和元年度 全国)
です。
これまでの推移で見ると,平成24年度からずっと増え続けてきており,ここ数年でぐっと伸びています。
少子化で子どもの数は減り続けているにも関わらず,不登校の割合はどんどん増えています。
都道府県別で見てみましょう。鳥取県の不登校児童生徒の割合は,
小学校 1000人あたり9.4人(全国平均:8.3人)
中学校 1000人あたり37人(全国平均:39.4人)(令和元年度 鳥取県)
です。鳥取県では小学校は全国平均よりも高く,中学校は全国平均よりも低いです。
ちなみにニュースクの記事(https://new-schoooool.jp/column/truancy/901/ 2021年6月20日参照)によると,不登校の割合の多さに関して,鳥取県は47都道府県中,小学校で11位,中学校で25位だそうです。
次に鳥取県の推移を見るために,平成27年度から令和元年度までの過去5年のデータを追ってみました。
小学校 5.1人→5.1人→5.6人→7.8人→9.4人
中学校 26.9人→30.2人→31.0人→32.9人→37人
(平成27年度~令和元年度 鳥取県の1000人当たりの不登校児童生徒数)
鳥取県の不登校の割合も,小・中学校ともに増え続けています。
また文科省は不登校の定義として,年間の欠席日数を30日以上としていますが,年間30日以下であっても学校への行きづらさを抱えている子どもも存在しています。
そのあたりについて調べてみたところ,日本財団が2018年に行った「不登校傾向にある子どもの実態調査」が参考になります(https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2018/20181212-6917.html 2021年6月20日参照)。
不登校傾向の中学生は全国で約33万人にいて,文科省が示すデータの約3倍の数だそうです。
もう1つ,文科省の調査で示された不登校の要因は,無気力・不安(39.9%),いじめを除く友人関係をめぐる問題(15.1%),親子の関わり方(10.2%)(小・中学校)の順で多いそうです。
不登校児の4割は,無気力・不安を示しています。無気力・不安の中身がとても気になるところです。
ひとまず今回はこれで終わります。このデータから解釈するには,十分な資料が揃っておらずまだ早いかなと思うので,ひとまずデータの紹介というところで止めておきます。と言いながら個人的には,不登校の推移が上がってきているのが,気になります。現在,全国的に学習規律のスタンダード化が広まっており,スタンダードに適応できなかった子どもが不登校に流れている可能性が懸念されるところです(もちろんスタンダード化をせざるを得ない状況も十分に考慮される必要はあります)。
(りょうた)

