自分の力を信じる 

イベントを思いつくと、スタッフを巻き込もうとする。すぐに「やっといて〜。」と言うのがお決まりで、大人はどう手伝ってよいやら分からずにいると、直前になって溢れ出る思いとエネルギーで突破しようとしてしまう。周りの人の気持ちは追いつかないこともあり、本人にとっても思い通りにいかず、心の整理がつかないまま、うまくいくかどうかは運任せになってしまう。めっちゃいいアイディア!なのに、着々と取りかかることは難しく、スタッフは”惜しいなぁ〜”と、歯がゆさに苛まれるのである。 

 そんな彼女が、ついにやりきった!ハロウィンパーティーの計画、司会進行。スタッフとの長い話し合いの末に、自分がやりたいことを言葉で伝え、実現可能な方法をスタッフと一緒にとことん話し合った。 

 当日は、膨らむ期待感を自分の衣装にしっかりと表していた。この日までに考えて準備したゲームが、思い通りにいきますように、、、 

この思いが、ゲームの展開で想定外なことが起こると彼女の心を焦らせたようだ。「なんでそうするの!」「私が先に見つけたのに!」宝探しの途中、彼女は友達と言い合いになり洗面所に籠もってしまった。 

 これはすぐには出てこられないだろう、きっとこれで後味悪いままパーティーはお開きになるだろう、なんて話そうか周りの子どもにも本人にも、、、頭の中をぐるぐると”どうしよう”という思いが駆け巡る。 

でも、今までと違うことがあった。子ども同士のすれ違いを傍から見ている自分がいた。今までは、子どもたちの中に入って動き回ってなんとかしようとしていた。でも今日は、ひとまず待とう、座ろうと、落ち着いていた。ドア越しに、信頼するスタッフに何が嫌だったかを話したあと、自分から出てきて「言い分があるなら言って。」と、話し合う姿勢を見せたのだ!!すごい!すごすぎる!!そして相手の思いを聞き、気持ちを切り替えて見事最後までイベントをやりきった。 

以前は、気に入らないことがあると口には出さず、部屋のドアを締め切り一人で籠もっていた。30分くらいかけて説得し、利用時間を過ぎてからなんとか帰宅することもあった。うまくいかないかもしれない不安から大人を頼り、その伝え方も器用にはできず、葛藤や悲しみがなかなか拭えなかった。そんな日々の中でも着実に、少しずつ、力をつけてきたんだなと、彼女の姿から勇気をもらった。どんな小さなことでも自分の力を信じてやり遂げることができたとき、人は大きく成長するんだなぁと実感した1日だった。彼女に、”とっても楽しかったよ、ありがとう!”と伝え活動を終えた。 

   これからも困難にぶつかりながら、やってみたいことを一緒に叶えられる日々を大切に過ごしていきたい。(とりかい) 

カラフルなかわいいおばけたちで飾られた壁。楽しかったね!