夏休み明けはゆっくりと。
夏休み明けの学校は、(一部の?)子ども達にとっては気が重たくなりやすいのです。
小学2年生で支援級の、りおさんもその1人です。
夏休みが明けて4日目の夜、りおさんは宿題を頑張って終えた時に、「明日は学校行きたくない!」と決意をしたようです。面白いことに宿題はちゃんとやってるんです。その後に行きたくない気持ちが出てきたんですよね。休みモードから学校モードに合わせようとしてきたけど、終わってみると「あ、無理だ。このペースの生活は続けられない。」という思いだったんじゃないかなと思います。時間割に沿って授業が進められる学校生活と、遊びで満喫していた夏休みとのギャップが大きく、気持ちが追い付かなかったのでしょう。
次の日の朝、りおさんは学校に行こうとしませんでした。お母さんや先生に声をかけてもらいながらなんとか教室の中に入りましたが、表情は暗いままです。学校に行きたくない理由として、りおさんは「勉強したくない」と言っていました。もちろん勉強がイヤという気持ちもあるとは思います。ですが夏休み前までは楽しそうに勉強していたので、頑張りたいけどなぜか頑張れないという言葉にならない気持ちもありそうな気がします。
このような状況を目の前に、担任の先生はどうしようかと困っていました。ただ先生は勉強をするということよりも、まずは学校が「行きたい!」と思える場所になってほしいということを何よりも大事にされていました。そこでなんと、1時間目の国語の授業を変更して、外でサッカーをすることにしたのです!同じクラスの友達も嫌がることなく、「いいよ~」と快く参加してくれました。そのうち、りおさんの固い表情が少しずつほぐれていきました。
サッカーを楽しく終えて、先生が「今日は勉強する?」と聞いたのですが、やはり首を振って「したくない」アピール。そこで先生はまた授業を変更して、りおさんが好きな工作の時間にしました。そんなこんなで、1日中授業変更をしながらゆったりした時間を過ごしていました。
あぁ、ええなぁ~。こんなクラスは過ごしやすいですよね。学校ではいつも頑張る!ではなく、頑張れない時もあるよね~と理解して学校生活を柔軟にしていくこと、今回であれば夏休み明けにゆったりとした日を作ったことに、学校の中に居心地の良さを生み出す秘訣があるように思います。
もちろん先生も迷いがなかったわけではありません。後で先生にお話を伺ったところ、「勉強したくない」という思いに応えてしまうことで、「勉強したくないと言えば勉強しなくてもいいんだ」と誤学習してしまうかもしれないという懸念もあったようです。確かにそうなってしまう子どもも実際にいます。ただ私から見ると、りおさんは単純に面倒くさくて「勉強したくない!」というよりは、「勉強はするけどちょっとずつやっていきたい」という思いを持っているようでした。先生はりおさんのその前向きな思いにこそ応えようとしたために、時間割を変えたんだろうと思います。
次の日。りおさんは元気に学校にやってきて、これまで通り勉強に向かっていたそうです。

(りょうた)

