園の研修会を終えて

 昨日、同じ国府町という地域にある、さつき保育園という場所で保護者に向けた研修会を行いました。

 演題は「発達の視点から考える子ども理解」でした。

 当初、私自身、子育ての経験が無いから話せることがないかも…と思っていました。ですが、発達支援の現場から見て、「発達」という切り口から考えると、子どもの気持ちがより豊かに分かり、それが子育てにもつながりそうだなと考え、「子育て」というよりは、「子ども理解」を中心とした話にしました。

 ただ「発達」の視点は、「2歳になれば二語文が話せる」というような「○○歳になれば△△できる」という規範のようなものを簡単に呼び込んでしまいます。そうしたものを目指そうとすればするほど、子どもや親は追い詰められていくことが少なくありません。私は「発達」とは、諸刃の剣だと思っています。子どもを理解する時に役立つこともあれば、子どもが見えなくなってしまう危ない面もあります。だから研修の最後では、「発達」から導かれる子育てだけでなく、もっと多様な子育てがあって良いと認められる社会になってほしいというメッセージを入れてみました。

 自分で「発達」の良さを伝えながら、発達が全てじゃないとする何とも矛盾したことを言っているように聞こえますね。上手く伝えられた自信はないですが、そんなことを吹き飛ばしてしまうくらい、子ども達が見せてくれる面白エピソードに救われました。私の話を支えてくれた子ども達に感謝感謝です。

(りょうた)

前の記事

重みのある日常2

次の記事

ストカールな日常